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性病の治療薬コラム|子宮頸癌の手術

2014.08.20

子宮頸癌の場合、正常な細胞が一気に癌細胞に変化するのではなくて、ヒト・パピローマ・ウイルスの感染、異形成、前癌病変というプロセスをたどるので、前癌病変の段階で細胞を取り除けば癌になりません。そのための方法として、レーザー療法、冷凍手術、高周波手術、リープ手術などがあります。

しかし、すでに癌になっている状態で発見された場合は、ステージの診断を正しく行った上で、それに合致した方法を選択します。

患者さんの年齢が若く、しかも癌の進行ステージが0期、またはⅠ期a1のステージであれば、なるべく子宮を残す方向で治療方針が決められます。子宮を取ってしまえば、将来子供がほしいと思っても妊娠分娩ができなくなるからです。

しかし、子宮の一部を残したことが原因で、癌が再発すれば意味がないので、癌の広がりを十分に調べた上で、子宮を残して本当に大丈夫かどうか決めなければいけません。

ちなみにすでに述べたように、Ⅰ期aのステージでは、リンパ節への転移は認められません。縮小手術でも対処できるゆえんです。

子宮を残すための具体的な手術方法として、子宮頸部円錐切除術とよばれる手術があります。これは頸部の癌組織を含めて、子宮頸部を円錐状に切除する手術です。切除した範囲内に癌組織が確実に含まれるように切除します。子宮体部にはメスが入らないので、患者さんは、将来、妊娠分娩できます。

切除した組織は顕微鏡で検査して、病巣が完全に取り除かれているかどうかを確認しなければいけません。切除した組織から何枚もの亜連続切片を作成し、顕微鏡で検査します。

米国では0期とⅠ期aの頸癌と考えられる場合は、ためらわずに子宮頸部円錐切除術を施すべきだと考えている医師が多い。というのも癌の広がりは膣拡大鏡を使った試験切除による診断だけでは十分に確認できないこともあり、子宮頸部円錐切除術で切除した組織を調べることで、0期、Ⅰ期a1、Ⅰ期a2の診断を決めることができる。もし、切除した範囲にすべての病巣が含まれていれば、検査と治療を兼ねることになります。

至急頸部円錐切除術はメスやコールドナイフによるものの他に、最近はレーザー光線やリープを用いて子宮頸部円錐切除術を行うための医療機器も開発されています。手術そのものも、15分か20分ほどで終わります。

ただ、この手術は癌が頸管の奥にできている患者さんや、子宮の入り口が小さくなっている患者さんに対してはできません。このような場合は、子宮を摘出せざるを得ません。

しかし、種々の方法による子宮頸部円錐切除術を採用した場合、確率からいえば10回のうち1回ぐらいの割合で、癌が再発します。癌組織を切除または焼き殺したようにみえても、癌細胞のレベルで残ることがあるからです。

しかし、注意深く術後の健診を行い、その結果により次の治療法を選択することによって、完全治癒に導くことができます。こうしたことをインフォームドコンセントの場で医師が患者さんに十分説明することが大切です。

0期、Ⅰ期aでは、子宮全摘術でも完全治癒が期待できます。その際は、開腹せずに膣からの手術も可能です。また、卵巣を摘出しなくてもよいことから、閉経前の人には手術後に卵巣欠落症状を防止できます。

Ⅰ期bとⅡ期のステージで子宮頸癌が発見された場合は、日本では多くの場合、子宮の摘出手術を行います。しかも、子宮だけではなくて、癌の進行部位または進展の可能性のある膣や卵巣、子宮傍結合織も切除しなければいけません。もちろんリンパ節も取り除きます。

このような子宮頸癌の手術では、場合によっては膀胱や直腸の働きを司る神経を切断せざるを得ないこともあります。

そうすると癌は治っても、別の障害がでてきます。膀胱の神経が切断されると、膀胱に尿がたまったかどうか分からないとか、尿の出が悪くなるとか、尿がもれるなどの障害がでてきます。直腸の神経が切断されると、排便障害が起こり、下剤を常用しなければならないといった状態になる。

また、膣を切断することにより、性生活にも支障をきたします。
さらに、卵巣を摘出した場合は、たとえ閉経前の年齢であっても、更年期障害のような病状がおこります。卵巣の摘出によりホルモンが不十分になると、手術後のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が著しくそこなわれます。

しかも、こうした手術をしても治療後の5年生存率からわかるように、全員助かるわけではありません。患者さんのうち何パーセントかは、癌が再発します。

子宮頸癌Ⅰ期bの扁平上皮癌では、術中に卵巣の検査を行い、癌の転移のない場合は、卵巣を切除せず、温存する手術があります。これを行うと手術後の卵巣機能は保たれ、QOLはそこなわれません。


放射線治療・抗癌剤

欧米でも岩手医科大学の成績でもⅠ期bや二期癌の治療は、手術でも放射線治療でも、5年生存は変わらず、どちらを選択するかはインフォームドコンセントによると考える医師が増えてきています。

子宮頸癌のもうひとつの代表的な治療の一つに、放射線治療があります。放射線治療の方法は、子宮頸管内から膣内照射と、体の外側から照射する外部照射の二種類があり、目的は、放射線で癌細胞を殺すことです。

その際、周囲の正常な細胞にまで障害を与える可能性もあって、ある程度の後遺症を覚悟しなければいけません。放射線治療中には、下痢、頻尿、悪心、食欲不振などがみられることがあったり、白血球が減ることがあります。

放射線治療後2年から数年を経て、膀胱、直腸から出血したり、骨折するなど、晩期の障害がでることもあるが、頻度は低い。手術か放射線かは治療率、障害を考え決定します。

放射線療法と抗癌剤を使った化学療法の併用は、最近効果が確かめられつつあり、将来は標準的治療になるかもしれません。
子宮頸癌治療の代表的なものを、それぞれ紹介しましたが、臨床の場では、進んだ癌に対しては複数の治療法を組み合わせて行うのが一般的です。

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