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性病の治療薬コラム|感染症と流早産

2014.07.29

子宮外妊娠

子宮外妊娠とは、正常な胎児の発育場所である子宮膣以外の場所に受精卵が着床することです。その中で卵管妊娠の頻度が最も高い(子宮外妊娠の98%)。

感染症などで卵管が閉塞しないまでも、通りが悪い場合、受精卵が子宮に達する前の段階で、着床することがあります。これが子宮外妊娠の一つ、卵管妊娠とよばれるものです。

子宮外妊娠の大部分は卵管の中でおこりますが、子宮を通り越して頸管で発生することもあります。さらに卵巣や腹膜でもおこります。

卵管は壁が薄いので、胆嚢の発育に異常がおこりやすい。胆嚢が破裂したら卵管が破裂して胆嚢が飛び出したりします。そうすると卵管から大出血がおこり、短時間に多量の血液を失うので命にもかかわることがあります。

かつて子宮外妊娠は妊産婦死亡原因の第三位であったら、現代では尿中の絨毛性ゴナドトロピンの検査(妊娠反応)と超音波検査で早期に発見できるので、多くの場合は治療可能です。

早期に子宮外妊娠が見つかった場合は、薬物治療や内視鏡手術で治せて、次の妊娠に備えることもできますが、重症になると開腹手術で病巣を摘出しなければなりません。

卵管は子宮を挟んで左右にあるので、どちらか一方が残っていれば、妊娠には差し支えありません。


感染症と流早産

流産は妊娠22週未満に妊卵や胎児が子宮の外に排出されたり、子宮内で死亡して、正常な妊娠の経過が停止した場合をいい、早産は妊娠22週以降から37週未満に分娩することをいう(ちなみに正期産、すなわち正常分娩は妊娠37週から42週未満の分娩をいう)。

流産

妊娠初期の流産の原因は、胎芽、胎児の染色体異常、奇形によるものが多いですが、母体の感染症によるものも少なくありません。母体の感染症には、全身的な感染と局所的な感染――性器の感染とがあり、それぞれ病態が異なっています。

病原体の全身的な感染により、39~40度の高熱になると、子宮内の胎児が死亡することがあります。このときは、病原体の種類にかかわらず、高熱が流産の原因となります。

母体の血液中に病原体が侵入し、血液とともに全身を循環するとき、病原体が子宮内の胎児へも侵入し、胎児感染により胎児が死亡したり、死亡を免れても感染により特有の病態に陥った新生児が生まれることがあります。

このような病態をきたす病原体には、梅毒トレポネーマ、風疹ウイルス、パルボウイルス、サイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルスなどがあります。

一般には妊婦は感染に対して抵抗力が弱く、妊娠中の感染で重症化、長期化するものが多い。

早産

低体重児の出産は最近増加しています。この大きな理由のひとつは、早産の増加です。早産の原因として大きな注目を集めているのが、膣および子宮頸部の感染です。

普通、膣内はph3~4ぐらいの酸性になっています。その理由は、膣粘膜の上皮細胞に含まれているグリコーゲンを正常な女性の膣内に常在する乳酸桿菌が分解して、酢酸をつくっているからです。

人体に病原性を発揮する細菌の多くは、アルカリ性に傾いた環境で発育するので、膣内では生育できませんが、性行為やその他の原因で「乳酸桿菌を主とする膣内正常菌叢が、複数の菌種におきかわった状態」になることがあります。これを細菌性膣症とよんでいます。

妊婦における細菌性膣症の頻度は10~30%といわれ、このような妊婦では、早産の確率が1.5~7倍です。

細菌性膣症の病原体は多岐にわたっています。そのため、英国の産婦人科の教科書には、本症は性感染症STDとされていないですが、米国のCDC(Cemtersfor Disease Control and Prevention)では、性感染症STDとしての取扱いを提唱しています。

米国でもすべての学者が性感染症STDとして一致した考えをもっているわけではありません。細菌性膣症はそのほとんどが無症状であることから、妊娠中に気付かれることなく経過し、早産の徴候で初めて診断されることが多いのです。

妊娠すると母体の細菌感染への抵抗力が下がるので、頸管内で細菌が増えて、病原性を発揮するようになります。すなわち、まず頸管炎となり、細菌が頸管内を上昇し、内子宮口に達すると、胎児を包んでいる脱落膜に炎症をおこします。

その結果、子宮を収縮させるはたらきをもっているプロスタグラジンというホルモンが出て、子宮収縮が始まります。お腹がはってきたり、時間をおいて子宮の壁がかたくなり、これが早産の始まりです。

その結果、羊水の内圧が上昇し、子宮の出口(内子宮口)へ圧力をかけ、子宮口を開大させ、頸管を短くします。
また、細菌感染が絨毛膜、羊膜へ及ぶと、絨毛膜羊膜炎をおこし、普段は圧力に強い羊膜がもろくなり、敗れて羊水が流れ出て、早産がはじまりす。

羊膜に穴があくと、羊水の中に細菌が侵入します。羊水は細菌の増殖を抑制できず、細菌はどんどん増えます。胎児は羊水を飲み込んで生活しているので、羊水とともに細菌を飲み込みます。胎児は細菌感染の抵抗力が弱く、重症になりやすいです。

早産で生まれてくる赤ちゃんは、肺が十分に発達していないので、低酸素状態になって死ぬ可能性も高いのです。分娩の時に脳障害をおこしたりもします。また、細菌が繁殖する羊水の中にいたために重症の感染症にかかっている場合もあります。

そこで、早産の場合は、陣痛(子宮収縮)を抑えたり、開きはじめた子宮頸部を縫縮したりします。早産のコントロールがうまくいかなかったり、破水がおこって、妊娠している母体や胎児の感染をコントロールできない場合は、胎児を早急に子宮の外に出して、新生児集中治療室(NICU)で育てなければなりません。

早産のメカニズム

01.膣内の細菌が頸管内に侵入し、妊娠中に病原性を発揮する。胎児を包む卵膜は脱落膜、絨毛膜、羊膜からなり、羊膜は最も丈夫にできている。胎児は卵膜に包まれ羊水の中に浮いて生活している。

脱落膜に細菌が感染し、プロスタフランジンがつくられ子宮収縮がおこる。
子宮収縮がおこり、内子宮口が開き始める。

02.脱落膜炎から子宮収縮がおこる。頸管の開大短縮がおこる。

03.絨毛膜羊膜炎がおこり、前期破水がおこる。
脱落膜から絨毛膜、羊膜へ細菌が感染し、羊膜がもろくなり、破水、羊水が流れ出す。

04.胎児が感染する

この場合は、普通の産道を通じての分娩は、胎児へのストレスが大きく、新生児の予後もよくないので、帝王切開による分娩が行なわれます。母体のためよりは、胎児のインタクトサバイバルを目的とした帝王切開です。

そして、胎児はNICUで育てられますが、このNICUの治療の進歩は著しく、日本の新生児死亡は激減しています。

妊娠中の細菌性膣症の診断、治療、頸管の炎症の早期発見(子宮頸管顆粒球エラスターゼ検査)、絨毛膜羊膜炎の早期発見、破水の早期診断、羊水感染の早期診断等により、早産の発生を抑えたり、適切な治療ができるよう産科診療は進歩しつつあります。

羊水の中で細菌が笛、胎児が羊水とともに飲み込み、感染します。

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